誰も気がつかないドラゴンを見つけたジョージ。
読んでいて、心に刺さってきた言葉は次の箇所です。
でも、だれもドラゴンに気づいてくれません。
きちんと見ていないから見えないのです。
気にかけていないと目にもとまらないのです。
(それって、だれもジョージのことをきちんと見てくれないし、
気にもかけてくれないのに似ているかも)
誰にも見えないドラゴンのいたずらで困った立場になったジョージは、ドラゴンマシーンを作ってドラゴンの国へ。
寂しい子どもの心の胸のうちというのは、この絵本のジョージのようなのかもしれません。ジョージの心情を思うと切なくなります。
息子よりも私の方が気に入ってしまった本で、大人が子どもの抱えている寂しさに気付いてほしいなと思いました。
でも、絵本を子どもと一緒に読んでいる大人は、大体子どもの心に敏感な方が多くて、子どもを寂しい状況におかないものなのかもしれないですね。
そう思うと、本を読まない大人の人にこそ読み聞かせが必要なのかもしれません。
大人にぜひ読んで子どもの心を感じてほしいと思います。
幻想的な絵がとても印象に残ります。表紙の絵を見て気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、「12月通り25番地」と同じコンビの作品です。