まっくろなネズミのスマッジが、あちらこちらの動物家族に連れ去られ、いろんな動物の生活を体験します。
自分とは違う家族のなかで、その家族と同じことをして仲間意識をもとうとするようすには、じーんときます。置き去りにされたときは、どんなにかなしかっただろう!スマッジは、自らの過去がどんなに泣きたいできごとの連続であっても、淡々と語るのです。涙一つ見せないスマッジの姿に、感銘を受けました。
そんなスマッジの最後は、とっても幸せです。きっと、今までの苦労は、最後の幸せのためにあったのでは?と思わせるほど。家族ってすてきだなあって、あらためて思う、いい絵本だと思います。