実は高橋源一郎さんって、大好きな作家さんなんですよ〜。でも最近は小説より、エッセイとか対談どか、翻訳ものが多くて…。私は、源一郎さんの小説のほうが好きだったので、少し遠ざかっていました。まさか!源一郎さんが絵本も翻訳していたとは!知りませんでした。
嬉しいような、怖いようなで、ドキドキしながらページを開きました。
「スマッジ」は、繰り返しが多い物語でした。(源一郎さんが好きそうです)
大きな鳥に突然運ばれて鳥たちと暮らしたり、犬のすみかで子犬の世話をしたり、挙句の果ては魚たちと川で暮らしていたネズミ。それがスマッジです。
捕食者の鳥たちと暮らしたり、魚のように泳ぐネズミなんてありえな〜い。と思うのに、ふんふんそれで、と続きが気になってしまう、不思議な冒険のお話でした。
スマッジの、一見干からびているようで愛嬌のある顔は、ちょっと「いわむらかずお」さんの「14匹」シリーズのネズミたちと似ていました。(と、私は思います)