幼くして母を亡くした男の子に、そっと寄り添うゴリラ・・。
なんでゴリラなんだろうと思ったけれど
読み終えて、これはゴリラじゃないとだめだったんだな・・と
言葉ではなく、感覚で理解した。
人は、あまりにかなしいと、
心を守るために、何かを作り出すのだろう。
男の子は、ゴリラを作り出した。
そして、ゴリラは男の子にそっと寄り添い、
その悲しみをただただ一緒に見つめていた・・。
男の子にゴリラが必要なくなった時
ゴリラはそっと消える・・。
悲しみとは、こういうことなのではないかと・・
悲しみの形を見たような気がした・・。
個人的には
心を残して亡くなったであろう母と、
妻を亡くした夫であり、男の子の父の心の内も
見てみたいと思った。