あべ弘士さんが描く氷の世界ということで手に取りました。
札幌市の中島公園で、大正時代から昭和にかけて実際に行われていた氷上カーニバルについて、
神沢利子さんなどの子ども時代の思い出などを取材して創作された作品だそう。
ある意味、史料価値がありますね。
氷上カーニバルの様子を、少女の視点で語ります。
いきなり、たぬきのともだちがいるということにびっくりですが、
いいアクセントになっています。
スケート靴を履いた仮装の人々、大掛かりな花火。
大きなクマの登場は大迫力ですが、カーニバルらしい展開にほっこりです。
あの時代に、こんな世界があったとは驚きです。
だからこそ、あべ弘士さんも、作品に残したかったのでしょうね。
絵筆の筆致も、どことなく楽しそうです。
小学生くらいから、夢のような世界、一緒に楽しんでほしいです。