『大昔。斧の民と弓の民が争い、斧の民が勝った。
それ以来、弓の民は罪人として「谷」で暮らすことになった。』
主人公は、「谷の子」である10歳の少女・ミア。
このシリーズは、ヒロインであるミアが数々の苦難や冒険に巻き込まれながら、成長していく物語です。
今回、ミアは、生後すぐにさらわれてしまった、竜騎士・ウスズと魔女・星の音の赤ちゃんを取り返すべく奮闘します。
「鬼喰い」と呼ばれる若い魔女、繭の里、呪い、トロル、「あのお方」と呼ばれる異形の者など、ハイファンタジーが好きな子ども達はワクワクしてしまいそうです。
「親子」という、とても複雑なテーマと真剣に向き合ったお話でもあると思いました。
物語の最後で、ミアは自分の夢が明確になるのを感じ、そして、一歩、夢に近づきます。
中学年〜高学年の子ども達にお勧めしたい、一冊です。