小さくなったセーターを解いてまた新しいセーターを編むのは、私の
子供の頃は当たり前の時代でした。解くのを手伝った懐かしさでいっぱ
いになりました。寒がりのうめばあさんに、去っていった懐かしい肉親
との想い出が蘇ります。孫のおくるみ、みよ子のセーター、そしておじ
いさんと過ごした想い出でうめばあさんの心は満たされて温かくなりま
す。肩掛けがおしゃべりしてくれてうめばあさんは、寒い日でも寒く感
じなくなったのです。そても素敵なお話に読んでいて癒されました。
うめばあさんのように趣味を持ってなにやかや楽しみをみつけながら、
のんびりと暮らしていくのを心がけたいと思いました。