広島で被爆したピアノが一人称で語る絵本。
戦争の悲惨さというものを実際にクローズアップして描いているわけではないので
刺激の強い描写は全くなく 怖がりの娘もすんなりと受け入れました。
しかし静かで淡々としたピアノの語り口が逆に「二度と繰り返してはいけないこと」を重く実感させてくれるような気がします。
付属のCDに収録されていますが
とてつもなく多くの命を奪った原爆のさなかを
生き抜いてきた被爆ピアノの音色はとても素晴らしいです。
そして現在も続けられている被爆ピアノのコンサート。
ぜひ聴いてみたいと思いました。