おしゃべりのシロサイと、目の悪いサイトリの、
思いやり溢れるお話。
そんな特徴から、どちらもお友だちがいなくて、
一見さみしそうな二人に思えるけれど、
決してそうは映らない。
しかも最後にはそんな二人が大活躍!
シロサイの、自分の個性を受け止めながら、
他のものに対してもおおらかな姿には、
妙な心の強さや魅力が感じられる。
読んでいて、自然と自信や優しさが溢れてくる。
絵本から童話への橋渡しに良さそうな一冊。
長めだけれど、二人の思いやり溢れるやり取りに心奪われ、
つい引き込まれて読んでしまった。