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ママン 世界中の母のきもち」 夏の雨さんの声

ママン 世界中の母のきもち 作:エレーヌ・デルフォルジュ
絵:カンタン・グレバン
訳:内田 也哉子
出版社:パイ インターナショナル パイ インターナショナルの特集ページがあります!
税込価格:\2,640
発行日:2021年04月13日
ISBN:9784756254443
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • さまざまな母子の姿を通して

    世界中のあらゆる国の母親の姿を描いたこの絵本には、ある特長があります。
     それは絵を担当しているカンタン・グレバンさんの名前が先にあって、文を書いたエレーヌ・デルフォルジュさんの名前があとにあること。
     文と絵が別々の作者でできている絵本はたくさんありますが、普通は文を書いた人の方が先に印字されています。
     二人の経歴を見ても、エレーヌさんはこの本が初の著作で、カンタンさんはボローニャ国際児童書展に何度も入選している絵本画家です。
     となると、カンタンさんの絵が先にあって、エレーヌさんがあとから文章を書いたのかもしれません。
     でも、一組の母と子の絵は2つずつ。
     そこにつけられた文章は、長いものもあります。
     そうなれば、お二人で話しながら作っていったのかもしれません。
     その創作過程が気になりますが、読者が絵を見ながら自由に物語を紡いでも面白いと感じました。

     訳者の内田也哉子さんは、樹木希林さんがお母さんで、自身三人の子どもさんを育ててきました。
     その内田さんはこの絵本について、「世界中の女性の生き方。まなざし、何に憧れて生きているのか、何を恐れ、何と日々向き合っているのかといった本質的な部分が、ママン=母親という1つの切り口からあぶりだされている」と感じたといいます。
     この絵本に出てくる母親がすべて幸せな人ではありません。子育てに苦労している母も、子供から離された母もいます。
     そんなさまざまな母と子の姿から、幸せとは何だろうと考えている自分に気づくはずです。

    投稿日:2021/07/25

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