春になり、うさぎのミミナちゃんが冬ごもりをしているお友だちを起こしにいきますが、なかなか起きません。
そこでクマさんにはシロツメクサ、ヤマネくんにはスミレ、トカゲさんにはカタクリ、カエルくんにはノイチゴの花を置いていきます。
暖かいおひさまと、花のにおいで起きた動物たちは、他にもいいにおいがするのに気づきます。
それはお友だちミミナちゃんのにおい!
みんなミミナちゃんが大好きなのですね^^
森にはタンポポやつくし、ふきのとう、オオイヌノフグリ・・たくさんの花が咲いています。
ちょうちょやミツバチ、てんとう虫、いろんな鳥たちも描かれていて、森の中は春でいっぱいです。
挿絵はアルミ板のシャープなカッティングと可愛らしい造形、そして柔らかで鮮やかな色彩が美しく、作品にピッタリでした。
片山令子さんの最後の絵本とのことでしたが、ミミナちゃんの春の訪れとお友だちに会えた喜びが伝わってくる素敵な作品でした。