絵本の解説の文章の中に「人生の節目節目でこの物語を思い出し、どんなに暗い状況でも前を向いて進んでいく応援歌としてとらえてくれたら嬉しいです」とありました。
主人公は6歳の女の子。冷たい風が吹きつける暗い冬の朝。坂を下る少女の息は白い。真っ暗闇の森の中。ずんずんずんずん進んでいく。深呼吸。ページをめくると今までの暗い雰囲気かやわらかな雰囲気に変わる。「そうだ!歌を歌ってみよう。」堂々と立ち並ぶ木々も味方につけ、歌を歌って進んでいく。
「おーい、おひさま でておいで。おーい ちからよ わいてこい」と自分を励まして進んでいく。
歌って歩けば暗闇は消える。
読んだあと、気持ちが軽やかになった。
訳者の村岡美枝さんのおばあさま、村岡花子さん訳の「赤毛のアン」とも繋がっていると感じた。