メーテルリンクの『青い鳥』は、比喩などでよく使われますが、
きちんとした物語は案外知られてないのではないでしょうか。
そういった意味で、このおはなしをおさえておくにはちょうどいいリライトの作品だと思います。
クリスマス・イブの夜、チルチルとミチルの兄妹は不思議な体験をします。
不思議なおばあさんに頼まれて「しあわせの青い鳥」を探すことになった
チルチルとミチル。
思い出の国、夢の扉、せっかく見つけた青い鳥は、その世界以外では
死んでしまいます。
私も子どもの頃童話絵本で読んだ時のこの作品の印象は、
挿絵が少しばかりリアルで迫力があって独特の怖さがあり、
とにかく不思議で哲学的、神妙な読後感でした。
それだけに、いもとようこさんのほんわりとしたこの作品の絵には
救われる想いでした。
ラストはお母さんもジーンの展開でしょう。
どうぞ、親子で幸せを体感してほしいです。