アンティークお人形の気持ちが書かれています。
骨董品店で品良くおすまししていたいお人形もいるでしょうが
このお人形は違うタイプでした。
感じのいい年取った女性に買われたとき
きっとお家には子供がいるわっと期待が膨らんでいて
そこがただのピアノの上だったというところは
悲しい限りです。相手はお人形だけど
読んでいくうちにお人形なのに
親戚の子?近所の子?のような気持ちになって情が湧いてきます。
そんな気持ちになるのは作者の計算なのか!
最後にお人形用のミニ絵本が封筒に入っていました。
今まさに読んだばかりのこの絵本です。
「FOR DOLL」と描かれていて
なんと粋な計らいでしょう。
お人形は”人形”なんだけど大切な”おともだち”だから
そのお友達にも同じ絵本をおくるわって言っているかのようです。