ヘレンというのは作者の祖母。
ということで、実話に基づいたクリスマスの光景でしょう。
ヘレンは、自動車も電話も電気も無い頃、アメリカ北部の農場で
7人兄弟の末っ子として生まれるのです。
ヘレンという女の子の立場で描かれる、大家族での生活や動物達と一緒の暮らし。
厳しい自然の中でともに助け合って暮らす人々の姿が、
当たり前として描かれます。
マイナス40度以下の日々や、8ヶ月も続く冬、なんてびっくりですね。
でも、暖かい衣類で身を包み、時には天然リンクでスケートなど、
その地の人々のたくましさも実感してしまいます。
随所に描かれている、たくさんの家族に囲まれて暮らすことの幸せ、
作者の巻末のメッセージにもある想いが伝わってきました。
時代もお国柄も違うので、日本の子ども達には少しピンとはこない
生活光景でしょうが、この家族のいる温かさは感じ取ってもらえると思います。