秋になって、森の動物たちは、冬の間の食べ物集めをしています。気のいいたぬきさんはみんなの世話を焼いていて、気がついたら自分の準備ができていません・・・。
たぬきさんみたいに気のいい人って、実際にいますよね。でも割と報われないことが多いので、本の中でたぬきさんの優しさを皆がきちんと理解して、優しさのお返しをしている姿は、とっても温かく、読んでいる方も嬉しくなります。
絵もふんわりと温かみのあるものなので、森の動物たちの助け合って暮らすほんわかとした感じがよく伝わってきます。
初めて読んだ時は、最後の手紙の文面がパンチが弱いと思ったのですが、それならどんなものならいいのかというと、どうしても浮かびませんでした。今では、「ま、これでいいのかなぁ」と思ったりしてしまうのですが・・・。
息子達にはもっとアクティブなお話の方がいいようですが、娘と私は大好きな絵本です。