挿絵はローベルです。
この本の中には11の恐竜たちが紹介されています。そして、見返しの部分には、この本で紹介した恐竜たちの大きさがゾウと比較して描かれていました。
各恐竜たちの説明は大きさ重さ、早さやどんな所に住んでいたかなどが描かれていて、ちょっとした図鑑みたいな感じです。
なかなか見ごたえがあって面白かったです。
ただし、気を付けなければならないのは、恐竜の生態などは毎年新しい調査結果が出て、これまでの「これが正しい」とされていた姿や形が訂正されていることがありますので、全てを鵜呑みにせず、
この本が描かれた1974年当時の事実として受け止めるのがよいかと思います。
ちなみに扉絵にもなっていたティラノサウルスはこの1974年当時恐竜の中でも最も恐ろしい種類で、身体はトカゲのような褐色の鱗肌で、ほかの恐竜たちを(襲って食べていた)という認識だったようですが、
2015年版の最新情報を調べたところ、
ティラノサウルスの化石から体毛がはえていたことが判明。さらにその重すぎる体重から走るのが苦手で、死肉を食べていたらしいという線が濃厚になってきているそうです。
子どもたちがこの本に出合ったことで、恐竜に興味を示して、(今回私が調べたように)各恐竜のことをもっともっと知りたくなって“調べてみる”という好奇心が生まれたら、それはそれで新旧の知識が増えて、1冊に2度おいしい(?)更にお得感!がありますよね?