泥棒の三人組が、ある日、みなし子のティファニーちゃんを拾ったことから変化が起こります。2歳半の娘には、まだ内容を理解するまでにはいたりませんでした。けれども、この作品のかもしだす雰囲気や素晴らしいイラストが気に入ったようで、何度か読んでと言って持ってきます。
絵本の紹介リストには結構出てくるこの絵本。表紙には、黒づくめの衣装に黒い帽子を目深に被り、赤いマサカリが象徴的に描かれている。ぎょろりと除いた目玉をしたこの三にんぐみ、いったいどこが“すてき”だというのだろう。
読み終えて、納得しました。そして、永く読み継がれる絵本というのは、作家の揺るぎない価値観・世界観が一貫して描かれていて、それを“絵”が物語っているものであるということ。こういうものを読むと、つくづく、絵本って子どものものだけじゃないなと思います。