太田大八さんが描く重厚な七夕物語です。
奄美諸島近辺に伝承されたお話の再話となっています。
天女の水浴びを見かけた牛飼いは一目ぼれをして羽衣を隠してしまいます。
困った天女は牛飼いの妻となり、子どもにも恵まれます。
ところがある日、ひょんなことで羽衣のありかを知った天女は
子ども達と一緒に天へ・・・。
天への上り方、天上での不思議な出来事、
伝承で練られたおはなしの力強さが伝わってきます。
もちろん、親子・夫婦の愛もしっかりと語られます。
最近レシピを覚えたばかりの冬瓜も出てきて、
親近感を覚えました。
このような昔話は今作品のようにしっかりとした絵本で
伝えたいものです。