母がよく読んでくれた本です。でもいつも母は、途中で読みながら涙で声が詰まり、それを見ていた私達も胸が痛んだ記憶が鮮明に残っています。子キヅネを思う母キツネの気持ちはどんなに辛かっただろうか。何でワナなんかこの世にあるんだろうか。当時いろいろな事を考えました。
絵本って楽しい絵本なかりじゃなく、こういうお話も絶対に読んでおく必要があると思います。世の中の無常さ、どうしようもないこともあるってことや戦争への反対の気持ち・・・。人の痛みを想像できてこそ人を傷つけたくないと思える人間になれるんですよね。