屋根裏の小さな忘れ物。
それはもう自分が誰なのかも分からないイラナイヨ。
このイラナイヨという名前の理由が、ちょっと悲しいです。
いろいろな出会いと共に少しずつ過去を思い出していくイラナイヨですが、1匹のねことの出会いをきっかけに大きく生まれ変わることになります。
使い古されたものがいつしかどこにあるのかさえ分からなくなってしまうこと。
ふとしたきっかけに出てきて、懐かしさで胸がいっぱいになること。
大人になるとそういうことが増えてくるのかもしれません。
そんなときにこのイラナイヨ、いえ、ちびっちょトビィのように新しい命を吹き込まれたら、そこに笑顔が戻ってくるような気がします。
それはぬいぐるみにも、持ち主にも。
新しく生まれ変わったちびっちょトビィが、いつまでも家族の忘れられない存在であってくれたらと思いました。