「イラナイヨ」っていう名前なの?なんてかわいそう。と思って表紙を見るとおとぼけ顔の猫がデーーンと横になっています。このギャップにびっくり。中身がまったく想像できずに読み始めました。
もの寂しいエピローグ。かつてのぬいぐるみが自分探しの旅を始めます。途中あう動物達に名前を聞かれるたびに「ぼくは イラナイヨっていうの」と答えるシーンで、その名前の響きに私の胸までキューーンと締め付けられるようでした。
最後に表紙の猫に出会うのですが、彼が「イラナイヨ」を助けてくれるのです。そして、もと「イラナイヨ」くんは、ぬいぐるみとして最高に幸せなお仕事ができるようになるのです。よかったわ。
蛇足ですが、我が家の2年生は「名前が『イラナイヨ』」なのか「ぼく、名前は必要ないヨ」なのか考え込んでいました。