オツベルと象というのは、人間のいろいろな対比なのかなとおもいました。良くにまみれた人間と動物、生き物、また他の人間、、、このお話だけでなく、現代でもそのようなことは多くあります。労働を強いられる部下と会社、自分の思いのままにする親とそれに従う子、人と人、人と物が向き合っていないと、その関係は本当に恐ろしいものになります。荒井良二さんの絵はかわいらしいものばかりかと勝手に思っていましたがものすごい迫力でぐいぐいとひっぱっていく力がありますね。名作なのにそれを感じさせない独自の世界で描き切っています。すばらしい。