絵本の最後に「ぼくのゆめ」という谷川俊太郎の詩が載っています。
良い人になりたいという、何とも素朴な夢です。
偉くならなくてもいい、金持ちにならなくてもいい、でっかい夢でなくてもいい、それらのことが、良い人との対極に位置して思えるのでしょう。
そして、今自分は考えます。
自分は「良い人」だろうか?
良い人のつもりでいるけど、悪い人の部分も持ってしまいました。
そう思って、肝心な絵本の部分を読み直すと、オサムはなんとも良い人なのです。
自分の良い人の部分を集めると、オサムになれるのかもしれません。
憧れの存在です。
僕の夢だったような気がします。
大人として読むと、1ページ1ページの言葉が響いてくる絵本です。