あるところに、お百姓さんが、1匹のねこを飼っていました。
ところが、このねこときたら、びっくりするほど大きくて、
どうしようもないくらいおおぐらいだったのです。
ねこは、おかゆをたいらげると、次にお百姓さんをぺろり。
まだ、おなかがぺこぺこなねこは、次におかみさんとめ牛をぺろり。
まだまだ、おなかがぺこぺこなねこは…
次から次へと出合った者たちを飲み込んでいくねこ。
月や太陽までも、ぺろり。
もう、あきれてしまいます。
このねこ、最後はどうなるのだろうと心配していたら、
なんと、やぎにつつかれ、谷底の川にまっさかさまに!
北欧の昔話です。
昔話に良くある繰り返しがあり、子ども達はそれが楽しいようです。
そういえば、以前、サークルのお友達が、
年長さんで、ストーリーテリングをしていたのを思い出しました。
みんなわくわくして聞いていました。
こわ〜いおはなし(?)だけど、
スズキコージさんの描くねこは、なんか憎めません。