タイトルから、くまのヌイグルミ(または本当の熊)が何かのアクシデントで縮んでしまう話なのかなぁ、と想像して読み始めました。
…違いました。
赤ちゃんの時にお父さんがくれた、とても大きくて重たい、ぬいぐるみのくまちゃん。ぼくとくまちゃんは、毎日いっしょに過ごします。
ぼくが大きくなるほど、くまちゃんは小さくなっていき…。
子どもの成長が、子どもである「ぼく」の視点から、優しく、力強く描かれています。
小さな子どもだけでなく、高学年、中学生、高校生…いつか一人立ちしていく、すべての子どもたちに読んであげたい(贈りたい)一冊です。
大きくなったみなさんが誇らしいよ、見守っているよ、という思いをこめて。