“ぬいぐるみの大きさは変わらない”
大人はそれを当たり前のように知っているけれど、小さなぼくにとっては当たり前なんかじゃないんだ。
でも、それが当たり前になってしまうのは、一体いつからなのだろう。
何気なく、
「前はタンタン(お気に入りのうさぎのぬいぐるみ)と横に並んで座っていると、同じ大きさだったのにねぇ。」と呟いたら、
「そうなの。タンタンも小さくなってる気がすの。そんなにたくさん洗ってないのにねぇ?」と子どもが言った。
そうか、きみはまだそっちの世界にいるんだ!
可愛いきみは、いつ気づいてしまうのかなぁ。
まだその世界に居てほしくて、「そうだねぇ。なぜかなぁ。」と答えた。
何だかもったいないから、
いまはまだ、きみの世界にいて。