タイトルを見て、え?どんなお話し?
クリスマスの絵本と言えば、どれも色鮮やかで
夢いっぱい溢れる感じなのですが、クリスマスツリーが
1つしなかいなんて!しかも・・・世界に1つ。
前半には、いろいろな国の様子がうかがえるように
○○の国では、バナナを飾るでしょう〜。
肉まんを飾るでしょう〜。国の特色が出ていておもしろい。
ところが、拳銃を飾るでしょう・・・。の場面は
子どもたちもさすがに息をのんで聞いていました。
そして、後半には「世界にひとつしかクリスマスツリーがなかったら」
の展開になるのですが、飾り物をするために
長蛇の列にしびれを切らしたのか?もっと飾りたい!と
自分のことばっかり考えてしまったのか?喧嘩が始まり・・・。
たった一つでもすてきなクリスマスツリーを。と、
誰もが願ってたはずなのに。と、悲しくなってしまいました。
でも、その悲しく悔しい気持ちを救ってくる場面も。
1ページづつの文章は短めではありますが、お話しの展開に
メッセージが強く込められいて、ラストはクリスマスらしい
明るく、鮮やかな場面で締めくくられていて、
救われた気持ちになりました。
私だった、何を飾るかな?と、考えてしまうお話しでした。