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福音館文庫 グリムの昔話(3) 」 ヒラP21さんの声

福音館文庫 グリムの昔話(3) 作:グリム
編・画:フェリクス・ホフマン
訳:大塚 勇三
出版社:福音館書店
税込価格:\935
発行日:2002年
ISBN:9784834018271
評価スコア 4
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みんなの声 総数 1
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  • グリムの素材と深み

    グリム童話の文庫本の第3集を読み始めて、グリム童話の素材と深みを感じました。
    3巻で収録された童話は100になりました。
    これだけの数だからでしょうか、グリム童話に出てくるキャラクターは意外と少ないことを感じます。
    兄弟、魔女、動物、王子様…。
    それでもグリム童話は不思議な魅力を持っています。
    話の展開にバリエーションがあり、決して想像通りには話が終わらないことや、ときには話が想像以上に展開してしまって、まとまりのなさを見せることがあること。
    「そうくるか」、「ここまでのお話は何だったんだろう」といくつかの読者の想像力を裏切りながら、読む人間を楽しませてくれます。
    この3巻の最後に、長編の「ふたり兄弟」は、まとめとしてグリム童話を象徴しているように思いました。
    ふたごの兄弟の話のはずだったのですが、兄弟が再開するのは、様々なドラマが終了してから。
    そうかと思うと、なんだかあっけない短編があった物足りなさを感じたり。
    読者の想像を裏切りながら、楽しさ満載の3巻目でした。

    収録:いばら姫。幸運なハンス。青いランプ。シュワーベンの七人男。なにもこわがらない王子。りこうなグレーテル。キャベツ・ロバ。悪魔と悪魔のおばあさん。腕きき四人兄弟。鉄のハンス。踊ってぼろぼろになった靴。三人兄弟。ロバくん。白雪と紅バラ。一つ目、二つ目、三つ目。怪鳥グライフ。森の家。泉のそばのガチョウ番の女。池の中の水の精。金の鳥。大男と仕立屋。ヒツジ飼いの男の子。ウサギとハリネズミ。アメフラシ。星の銀貨。ジメリの山。たいこたたき。どろぼうの名人。マレーン姫。金の鍵。天国に行ったお百姓。ふたり兄弟。

    投稿日:2012/05/28

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