子どもの5歳のお誕生日に贈りました。
4歳の頃からしきりに自分の生まれたときや、小さい頃のことを知りたがったので「これは!」と思い、贈ることに決めました。
お誕生日会のときに岡本真夜さんの「ハピハピバスディ」の音楽にのせて、おばあちゃんに読んでもらいました。
すると予想もしなかったことがおこりました。
子どもがぽろぽろと涙を流し、ついには大泣きになってしまったのです...
「まま、 そらちゃんはほんとうにほんとうに、 うれしくて ありがとう。。。」
言葉をつまらせながらの声に大人たちのほうが感動しました。
翌朝、子どもの部屋にいってみると、自分のたんすの一番下の引出しに”およめにもっていくもの”って張り紙がしてあり、贈った本が入っていました。
かわいくておかしくてたまりませんでした.パパは複雑な気持ちだった様子でした。
何度も何度も繰り返し読んでいます。読んでもらったり、自分で読んだり。そのたびに、涙をぽろぽろと流すのです。「いちばんたいせつなたからもののほんなの」といって。
そして、この本だけは、本棚ではなく”たんすの引出し”にしまうのです。
口ではうまく伝えられない気持ちを、子どもの心に残せることが出来、その気持ちを子どもが汲み取ってくれたこと。とてもいいお誕生日でした。