かなり硬派の物語です。
翔太からいじめをウケている修平が、母親を亡くした翔太のために泣くことの深みをどのように受取れば良いのでしょう。
これをきっかけに、翔太は変わりました。
きれいごとのようにして、それだけに終わらないお話です。
良い翔太と悪い翔太とは、どちらも自分です。
きっと翔太は変わっていくでしょう。
母親の死をしっかりと受けとめてほしいと思いました。
作者の花光翔太さんは、いじめっ子の主人公に自分の名前をあてました。
放課後等デイサービスを経営し、障がいのある子どもたちのための絵本を制作されているという経歴に、何かこの作品へのつながりを感じました。
障がい者と関わる仕事をしている者として、学びのある作品です。