『…おばけいも』も楽しいお話しでしたが、こちらも楽しかった。
ジェイミー・オルークのものぐさには、やはりあきれます。
奥さんのアイリーンが、妹の出産で1週間も留守にするというんです。
どこの奥さんも、夫を残して家をあけるときには大なり小なり危惧する事はありますが、なんて言ったって“アイルランド一の怠け者”のジェイミー・オルークですからね。
友だちもなかなかの頭の回りようです。
アイリーンが留守の時には、美味しいものがたくさん置いてあると知っていて、押しかけてくるんですから。
予想通りの展開です。
飲み食いしたら片付けを手伝って帰ると言うのが、この時代のアイルランドの男たちには思いもつかない事なのでしょうか。
散らかりようを見ただけで、疲れてしまいベッドに入るオルークは、さすが筋金入りの怠け者ですね。
でも、夜中に“渡りに船”のような出来事が…。
不気味なキャラながら、せっせと後始末をする妖精プーカのテキパキぶりが可笑しかった。
「ははも、忙しい時にこんな顔をしているよ。」と息子に言われグサッ!
連夜の宴の後、必ずやってくるプーカ。ここで大笑い。
最後の落ちには、作者ならずとも、ジェイミーに「あなたも気をつけなさいよ!」って、言いたくなりました。