韓国の作者による作品で、衣装にお国柄がありますね。
私たちのすぐそばにいるけど、大人の目には見えない妖精を描いてあります。
ある真夏の日、熱にうなされていた男の子が、妖精の姿に気づくのですね。
そばには、看病疲れでうたた寝のママの姿。
代わりに看病してくれたり、ママの子どもの頃の話をしてくれたり。
妖精たちとの思い出をつなぐ指輪が、子ども時代のママをよみがえらせます。
子ども時代だからこそ見える妖精たち。
その何とも言えない楽しい時間が丁寧に描かれています。
リアルな絵から立ち昇る光景は、まさに本物の味わいです。
妖精のいでたちが、韓国の大人の女性そのもので、不思議な感覚です。
時空を超えた独特の読後感です。