「かわいい かわいい にわとりちゃん!おなかいっぱいたべとくれ。
まんまるふとったそのときは おいらのシチューに なっとくれ」
と言いながら、この本のおおかみは、毎晩、にわとりの家へ手作りのおかしをたくさん届けます。
そろそろふとってくれたかなと様子をうかがいに行ったとたん、100匹のひよこたちが出てきて、「おおかみおじさんありがとう」とお礼を言われてしまいます。
チキンシチューはなくなってしまったけれど、けして残念に思うわけではなく、またかわいいひよこたちにクッキーを作ってもっていってあげようとする本当はやさしいおおかみだったいうお話で、最後はあったかい気持ちになる絵本です。
最初のおおかみの表情と、ひよこたちに囲まれたときのおおかみの表情が全く違うのも、また見ていて楽しめます。