この絵本ができた背景と、著者の活動を知って、この絵本を作った思いが伝わってきました。
障がいがある女子児童たちが、担任教員から繰り返し受けた性的被害事件に対する思いが結実した絵本です。
内容は少し抽象的で、どのように知的に障がいを持つ子どもたちに伝えるかに苦心が汲み取れます。
健常の子であっても、刺激的なアプローチは、大人の思いを伝わりにくいものにするかも知れません。
この絵本は、性的被害から子どもたちを守るために、親はどうするかを考える、大人向けの絵本であるかも知れません。
そのためには、子どもが性的被害を受けたとき、子どもが親に話ができる、信頼関係が大切であるということも言われていることを忘れてはいけません。