「ふたりでいるのにひとりぼっちだった」
「一緒にいても淋しかった」
芸能人の離婚会見で耳にするそんな言葉がうかんできました。
先日読んだ寺地はるなさんの『雨夜の星たち』にこんな一節
「友だちがいないのはさびしいことである。一般的にはそういわれている。人格に問題があるかのようにようにあつかわれることもある。問題は友だちの有無ではなく、さびしさとのつきあいかたではないだろうか。」
おおぜいに囲まれてどんなににぎやかでも
さみしいこともあるし
傍にいる人がたったひとりでも、何も言わなくても
さみしさが和らぐこともあるでしょう。
心がその人に向いていれば。
のこされていた少年とずっと仲良く暮らすくことが
巨人のさびしさとのつきあいかただったのだと思います。
そしてそれは、少年にとっても。