表紙のこちらを向いているくま。赤い耳のある動物やしっぽのあるおうど色の動物は?などと後ろ姿を楽しむ。そしてあめふりのうた。
緑色の電車に乗ると、座っている動物たちをがいる。
駅までおとうさんをかさもってお迎えに行くかおる。今では天気予報がかなり正確になったので、この絵本のようなことはあまりないのかもしれない。
なかなかおとうさんに会えずに、待ちくたびれたかおるの前に現れたおれんじいろのとらねこ。このとらねこが、かおるをふしぎな世界に導いてくれる。
やっとおとうさんに会えたかおる。おとうさんがかおるのほっぺたの涙を指先でつついて言う言葉。「かおる!ひとりできたのかい。ええ?」するとかおるの目から新しい涙が、ふっく、ふっくとあふれてきた。このふっくふっくという表現もいい。
最後の頁のかさをさして歩くおとうさんとかおるの後ろ姿が、またいいんだな。