清らかな心を持った子どもしか経験できないことがあるそうです。例えば、遠野(岩手県)でざしきわらしに出会えるのも、ドイツの森で小人達に出会えるのも…。(子どもの頃、それでも私は会いたくない!と思っていました。)かおるがおれんじいろのとらねこに出会えたのも、不思議な電車に乗った体験もそれと同じではないかと感じます。少々不安が募っていたけれど、お父さんに会えた時の嬉しさは格別だったのではないでしょうか。おれんじいろのねこのことをちょっとしか思い出さなかったのですから。
子どもがお父さんを「かさもっておむかえ」することはもはやほとんど経験することがなくなって来たように思います。タクシー、コンビ二、百均などの出現が、この人間関係を消してしまいつつあるように思いました。