自分はとりだと主張するダチョウを、動物たちは馬鹿にして、飛んでみろとはやしたてます。
みんなが寝ている夜に、飛ぶ練習を繰り返すダチョウが哀れです。
「今日はだめでも明日はきっと飛べるはずだ」
ダチョウの努力が無駄であることを知っている自分たちには、この努力の空しさと、憐れさを知っています。
この絵本は、ダチョウが飛べないことを認めたときに急転回します。
動物たちはダチョウを同じ仲間として認め、ダチョウの得意技を褒め称えるのです。
ダチョウは自分の個性を最大限に誇示することができました。
とても大切なことを語っています。
癖のある絵で、個性的な絵本です。