『長くつ下のピッピ』のアストリッド・リンドグレーンが描く
スウェーデンの小学校の光景です。
1年生のクラスにやってきたのは小人のペーテルとペトラ。
学区内の公園に住んでいるから、と一緒に授業を受けることになります。
グンナル少年と仲良くなったペーテルとペトラの交流の様子が描かれます。
福祉の発達したスウェーデンということで、
学校の扉などに、バリアフリーの様子が伺えますね。
飛び入りの入学者にもちゃんと教育の機会が与えられる、
その温かさが嬉しかったです。
そして、学ぶ楽しさも伝わってきます。
公園にスケート場があるなんて、北欧らしいですし、
ペーテルとペトラのスケートの姿が素敵ですね。
北欧には妖精などの民話がたくさんあるだけに、
グンナル少年が出会った小人たちのエピソードも心に響きます。
子どもの目線での友情がしっかり描かれていて、
とても素敵な余韻の読後感でした。