毎回、ティモシーとサラの絵本のレビューを書くと、書いていることだと思うのですが…
やっぱりこのお話も実にまっとうです。
まっすぐ直球、ストライクゾーンど真ん中。
一対一で、真正面からゴールキック!という感じです。
とうのたった大人が読むもんじゃないよなあ…なんて思っていたのですが、
不覚にも、最後では、感情が高まってしまいました!
息子の大好きなこのシリーズ、もう何冊も読んでいるのですが、
慣れというのはおそろしいもんだ、と思いつつ、
子どもといると、「まっすぐ」な物に触れる機会が多いので、つい感化されるのかな、とも思います。
双子とマギーの心の交流は、子どもにとってはおそらくリアルだったと思います。
サラに風邪をひかせてしまったマギーの後悔、
約束を守れないサラのつらい気持ち。
そして…
優しく抱擁して慰めてくれるサラのお母さんの温かさは、絵本を読んだ者に、ダイレクトに伝わるのではないでしょうか?
私が感極まったラストには、息子も大喜びで、「すごーい!」と言っていました。