至光社の絵本は初めて手に取りました。裏に書かれている文字がとても気に入りました。”0歳から100歳までの全ての子供たちへおくる至光社の絵本”とあったからです。一匹のクモが森に自分の巣を作ってそこに住み生活し王国を作っていく話なのですが、美意識の高い主人公がどんどん巣を綺麗な飾っていく姿が魅せられました。綺麗な巣だけではなく、雲の生態も分かるようになっているところが良かったと思いました。一番好きな場面は何も飾り付けがされていない朝露に濡れてきらきら光っている巣です。そして感心したのは”このえほんをつくったひとたち”というページです。印刷、製本、製版、用紙、インキなどこの本に関わったすべての人が書かれているところです。こんなにたくさんの人が絵本を作り上げるのだと思うと大切に読まなければと心を新たにしました。