テレビ絵本でやっていたので本を借りました。息子は先が気になって仕方がないらしく、放送を待たずに終わりまで読んでしまいました。
だっくんは、工事現場できょうりゅうのほねを見つけます。きょうりょうのほねに「ほねほねくん」と名前をつけて、ほねほねくんに乗って公園まで行こうとするのですが、交通渋滞は起こすし、警察や映画に出てほしいと言う映画監督とお金儲けをしたい遊園地のおじさんがやって来て、大騒ぎなります。
ほねほねくんは、長い間地下で眠っていたのですが、工事の音で起こされてしまったのです。
「ほねほね」というと思い浮かぶのは、ゆうびんやさんのホネホネさんです。こちらのお話は、スケールが大きくてきょうりゅうのほね。本物のきょうりゅうではなくて、ほねというところが、ユーモラスです。おかもとさつこの絵が、愛嬌のあるほねを描いているので、余計にそう感じるのかもしれませんが。
幼年童話ですので、少し長めなのですが、絵もページごとに入っているので、年長さんぐらいから楽しめる内容だと思います。
息子は、きょうりゅうと友だちになる、町を行進する、大騒ぎになる、ほねがバラバラにというところまでテレビで見たせいか、一層先を知りたくなったようでした。
息子は、きっと主人公のだっくんと同じようにきょうりゅうの背中に乗ってお友だちになった気持ちで感情移入しているのだと思います。
子どもは純粋に友だちになりたいと思うのに、大人は営利目的で近付く対比がよく出ていたと思います。
読み終わってからも、何度も本を開いて絵を見ていました。この作品はシリーズがあるようで、テレビ絵本でも放映されるようだし、きっと息子も続きを読みたがると思うので、読み進めていきたいと思います。
少し長めのお話に興味を持ち始めた恐竜好きのお子さんにお勧めします。