初めて娘に読んだ時、娘はすぐに「いやだねぇ、いやだよぉ、いやだなぁ」と得意気に真似をしていました。「いやだ」の語尾を変えるだけでとても新鮮に聞こえるのが不思議ですね。翻訳もすばらしい絵本だと思います。しかし最後、手伝わなかったのでケーキを食べられないと知った娘は「めんどりさん、ごめんなさい!手伝いますから食べさせてください!!」と半泣きでした。(笑)そしてそれ以来、この絵本を読むと決して「いやだね」と言わず、せっせとめんどりを手伝う仕草をしています。また「ひとかけらもあまさずたべました」というフレーズが気に入ったようで、保育園の給食の時に先生に言っているようです。
働く大切さだけではなく、自分を主張する大切さを考えた絵本でした。黙々と文句も言わず仕事をするめんどり。おとなしいのではなく芯がしっかりしているのでしょう。最後の最後で言いたい事をきっぱり伝える姿は見事!です。
どうしてもブツブツ文句を言いながら(手伝ってもらう事を期待して)家事をしている私は反省です(苦笑)。