(おはなし)
マグリーリさんの夢は、庭に自分の手で野菜を植え、おもいっきり食べること。
早速畑作りに精を出します。 ところが、夜の間に、3びきのはらぺこウサギたちがすっかり食べてしまったのです。 腹を立てたマグリーリさん。 畑の周りを柵で囲みます。
それでもやっぱり野菜はウサギたちにやられてしまいます。高い塀をめぐらせても、塀の周りに溝を掘っても、やっぱりだめです。 とうとう、ある日、ブロックを積み上げ、とてつもない要塞を築き上げるまでエスカレートしてしまうのでした。
果たして、これでマグリーリさんはウサギたちから畑を守ることができるのでしょうか。
(感想)
どんなにがんばって畑を守ろうとしても、やられてしまう。 マグリーリさんとウサギたちの果てしないいたちごっこが面白いお話です。 他にいくらでも野菜を手に入れる方法はあるのに、よっぽど自分の庭で育てるのにこだわったのでしょう、このマグリーリさん。
お堀を作ったり、ブロック塀で囲うまで執念を燃やした、そのエネルギーはすごい。
そして、「いち にい さん、それっ! いきおいつけて ぴょん!ぴょん!ぴょん!」とウサギたちがやってくる様子が、なかなかかわいいのです。
りなも気に入ってしまい、何度も図書館から借りた絵本。