アルゼンチン、ウィチーのおはなし、と副題にあります。
グランチャコと呼ばれる、乾燥したサバナ気候の草原地帯に住むウィチーの人々に伝わるお話だそう。
大切な火を独り占めしていたジャガー。
他の動物たちが知恵を出し合い、その火を盗もうとするのですね。
オオアリクイ、アルマジロ、ツコツコ、カピバラなど、珍しい動物のラインナップが愉快です。
最後のウサギも、あと一歩で失敗。
ところが、案外大団円というのがなんとも。
ツコツコの鼻がぺちゃんこであること、ジャガーの足の裏が黒いこと、
(この地方の)ウサギの喉の毛が白いことの由来というのも興味深いです。
木の中に火が入り込んだという発想も、なるほど。
昔話らしいダイナミックさを堪能できました。