リズム感のある簡潔な文章が心地よく、モノクロの切絵を心憎いほどの演出で描き出しています。
東君平さんをこの絵本で知りましたが、いっぺんにファンになってしまいました。
黒猫と白猫を切り取った余白を使って巧みに表現しているところで、思わず「すごい!」と驚きの声を上げてしまいましたが、じゃあ、次のページではどうやって表すのかと、興味津々、ちょっぴりドキドキしながらページをめくりました。最後まで期待を裏切らず、感心してしまうばかりです。
このアイデア、君平さんは、天才です。
赤ちゃんから楽しめて、大人をも唸らせる、一見の価値のある絵本です。