少し不思議な題名です。
表紙絵も、向かい合って絵の制作をしている様子ですが、
クレヨン画とちぎり絵画?
くまのマルちゃんは引越ししたてて寂しいようですが、
おばあちゃんから届いたりんごをきっかけに、
お手紙のやりとりをするようになるのです。
マルちゃんがクレヨン画なのに対して、おばあちゃんはちぎり絵。
これがとても精巧で味わい深い絵なのです。
今どき、手紙でのやり取りって貴重ですから、
こんな交流は愛おしいです。
おばあちゃんの手紙は、マルちゃんの心情に優しく寄り添うもので、
マルちゃんも少しずつ寂しさから前向きになっていくのですから、
ほっこりとします。
だからこそ、マルちゃんの返事もおばあちゃんへの気遣いにあふれた素敵なもの。
まさに、マルちゃんの成長を見る思いです。
実は、祖母と孫の合作だそう。
物語のベースになる交流の原点を感じました。
読後に表紙絵を見て、納得しました。
そして裏表紙の後日談に嬉しくなりました。