まるで望遠鏡をのぞいているような細かな絵で、アフリカ象の生態が描かれています。
アフリカ象の群れは雌と未成熟の雄で構成されていること、生き残るために知識を蓄積し継続していくこと、など興味深い内容です。
ただ、雄について殆ど語られていないのが気になりました。あと「じょおうさま」「おひめさま」という呼び方も。
イラストは、リアルながら表情や動作が人間っぽく、CG映画の一場面を見ている感覚になりました。
フィクションとノンフィクションの境目に落ち込んだような居心地の悪さを感じてしまいました。
アフリカ象の生態に興味を持ったり、自分で調べてみるきっかけになる一冊かな、と思いました。