亡くなった母へ手紙を書き続ける男の子と、郵便局長さんのちょっと不思議で心が優しくなれる絵本です。
母が亡くなったという事実を受け入れるには、男の子はまだ幼すぎたのでしょう。
この男の子の父親は直接お話には登場しません。
それでも我が子の為に悩み考え、そして母は別の場所で暮らしていると話したのだろうと思うと、本当に胸が痛みます。
宛先不明の郵便物を返しに行った局長さんも、きっと同じ気持ちだったと思います。
男の子、父親、そして局長さん、それぞれの思いが不思議な世界を生み出したのかもしれません。
心の痛みが少し和らいだ気がしましたが、これからのみんなのことを思うとやっぱり切なくなります。